■思い出話/はじめに
2024年の5月だったか6月だったか。
おもてさんと八雲と久々に会って遊んだ時に、匿名企画界隈の話題を聞いて
「参加しよう!」と誘われたのが、十年ぶりくらいに作品を世に出すきっかけになったと思います。
その後、なんやかんやで南雲さん主催の匿名短文神童企画向けに書いた作品で、匿名企画に初参加。
なんかわかんないけど奇跡の優勝を果たします。
いずみさんの匿名狂愛短編企画でも、好成績を残しました。
ぶっちゃけこれは、ガチのまぐれあたりです。今でも実力とは言いたくない。
自分の元々持っている武器と企画題材がきれいに噛み合っただけ、なんですよね。
好きなものを好きなように書いただけ。
ただ、この時の快感、成功体験というのがその後の活動継続の足掛かりとなり……きがつけば1年半が経ちました。
匿名企画も様相が変わりつつ、主催の皆さんの善意(特にとーふさん、ありがとうございます)の元、続いており。
私自身の交友範囲も少し広がりました。
匿名企画での栄冠は、神童企画での一回だけ。
書いた文字数は蛮族的にも下ずみです。敢えて言おうカスであると。
ただ、取り組み続けることで自分の”勝ち筋“が見えてきた。
擦るべき強い技が分かってきた。これが今年一番の大きな財産でした。
スマブラに例えちゃうんですけど。(わかり辛い)
例えば自分が好きで使ってるフォックス。
アドリブ性が高いキャラではあるんですけど、一応明確な試合の組み立て方があります。以下は一例ですが。
- 相手ダメージ0~20%:空中下・空中前攻撃、空中後ろ攻撃によるコンボへの移行。ダッシュ攻撃による展開奪取。
- 相手ダメージ20~50%:空中上攻撃につなぐコンボルートを積極的に狙う。または、空中ニュートラル攻撃によるコンボ移行で展開維持。
- 相手ダメージ50~80%:基本的には展開維持で%を稼ぐ。ダッシュ攻撃強い。70%以降は崖際の横スマッシュ攻撃で撃墜できるかも。
- 相手ダメージ80~120%:空中下・空中ニュートラル攻撃→横or上スマッシュ攻撃による撃墜コンボを狙う。特に上スマッシュ攻撃を如何にあてるか。
- 相手ダメージ120~:空中後ろ・空中上攻撃による撃墜ルートを考えつつ、焦らず展開維持。スマッシュ攻撃は虎視眈々と狙っていく。
長々と書きましたが、基本的にフォックスはこのフォーマットを崩さない立ち回りを意識しています。
理由は単純で、それが強い、勝てる、からです。
複雑でないフォーマットを持つキャラで例えると、カズヤはよさそうですね。極端な例で、多岐に渡るコンボルートの詳細は省くのだけど。
- 相手ダメージ0~10%:最速風神拳でコンボ始動。投げ、空中技三種でもコンボ始動。相手は死ぬ。
- 相手ダメージ20%~:最速風神拳でコンボ始動。あわよくば死。
- 相手ダメージ90%~:最速風神拳でコンボ始動。相手は死ぬ。
書いてて思ったけど、こんなキャラが許されていいのかよ……!????
カズヤを使う人は悲しいことに、最速風神拳(全身無敵・全体フレーム少ない・ヒット時相手が痺れるのでコンボ移行簡単・高ダメージ)を擦るのがおおむね正しい勝ち方です。
地面を全身無敵判定のオッサンがカサカサ動いて「ドリェ!!ドリェ!!」と奇声を発し続ける、非常にセンシティブな画面となりますが、これは至って正常な光景です。
単純で強い、勝てる、だから擦って良し。それでいいんです。普通にキレてるけど
要するに何が言いたいかというと、創作においても如何に「自分にとっての『最速風神拳』」を見つけ出すか。または「勝ち筋の『フォーマット』」を見出すかが大事で。
それは量をこなし、経験で見つけて、逐一分析したうえで、勝ち方を手に落とし込んでいくしかない。
そういうことを、身に染みて思い直した一年間でした。
あと、なんというか、自分がめっちゃくちゃ負けず嫌いなことも思い出してきた一年でした。
手ごたえカスな作品を書いたあとは、だいたいくっそキレてる。
その性根が、匿名企画と相性がいい部分でもありましたね。継続できたわけだ。
みんなと楽しく戦った先で、自分だけの完全な勝利の余韻を味わいたいんですよね。
本音を言うと、一番じゃないと気が済まない。
完膚なきまでに勝つまでやるし、ずっと勝っていたい。
我儘なので、好きなものでずっと圧倒していきたい。
そういう自分に正直な気持ちもちゃんと想い出せた感じがあって、ずっと楽しいです。
というわけでいつか全員ボコボコにしたいです。(誤解を招く発言)
……クリエイター気質ではないのだよな。
■自分が擦るべき強みは
上手くなるために洗い出す要素、というのはどの表現媒体でも、競技でも、あまり変わらない。
それは小説でも変わらなかったなーと思いました。
ぶっちゃけ今年の9月までやってませんでしたが……(わすれてた)
- 上手くいった時に、どこが上手くいったのかを分析する
これさえ洗い出せばうまくいかなかったときの課題も自然と浮かぶので、やって良かったです。
でもこれ、量をこなさないと母数が足りずに見えてこない部分でもあります。
そして、ここで先に、界隈で議論されていることにくぎを刺すんですけど。
「とにかく書け」が善悪かどうかはケースバイケースでしかないので、私はその議論自体ナンセンスだと思います。
しかしながら。書いた母数の多さというのは、分析の質を担保してくれる大きな武器となります。
逆に母数が少ないと、分析結果は当然ぶれが大きくなります。
かといって質を犠牲にしては意味がないです。自分の実力の閾値を下げても得しないので。
時間がかかってもいいから、自分なりに”本気””限界”の量を積み上げていく。
そういう真摯な姿勢と積み重ねが、良いフィードバックを産んでくれるよね、というだけの、体験談的な話です。
なお私は疲れたらギャグに逃げますが、クソみたいな悪例だと思います。情けないのでやめたい。
なお自分の下手な作品分析するとやる気が萎える性格ってのもありますので……一応反省するつもりでやるけど、腰据えてはやりませんでした。
特に、他人の作品だろうが、明確に上手くいっている作品の分析を行う、というのはかなりためになりました。
(五色ひいらぎさん&井戸正善さん、『大逆の勇者よ、我が剣に眠れ』を作ってくれてありがとうございました泣)
そのうえで自分という名の表現装置の扱い方を検討すると、とても良い感じになったなって思いました。
なお上記取り組みを経て見えてきた私の強みですが今のところ
- テーマに対する執念
だけかなーって思います。
それ以外の要素は全てこいつの副産物に過ぎないなと。
実質こいつが自分の『最速風神拳』でした。
だから、今年終盤の『おとーふころしあむ』と『匿名SF短編企画』では、この強みにどうプロットをフィットさせ、読ませる物語として昇華できるかをテストしました。
その前の『書き出し祭り』の提出作は、テーマに対する執念は前面に出せたんですけど、物語の軌道には載せられなかった。そもそも演出できる題材ではなかった。それは順位にも反映されています。(会場24位)
その後長編化を試みましたが、物語としてダメだなと思い、続きを書かないことにしました。仕方ない。
読ませる物語として、演出として失敗していたら、人の心も動きませんゆえ。ここだけは、結果に出ている数字を指標として信頼しています。
で、『おとーふころしあむ』と『匿名SF短編企画』なんですけど、かなりうまくいったなと思いました。
娯楽のプロが数多ひしめく闇鍋の中で、なんとか安定して中位前後を取れている。
特にSFは『SFらしさ』『楽しさ』の二軸で票が入るルールでしたが、バランスよく得票できていました。テーマ性の掘り下げを表現しきれなかった爆発力不足に悔いは残りましたが、確実に成果は出ています。
全員の首を刈り取る日もいずれ来るでしょう。(誤解を招く発言)
■来年の予定
- とーふさん主催の企画に定期的に参戦。一個、連作蛮族企画があるので頑張る。
- 長編として何か一つ、自作品を選定して、また挑戦してみる。
- 引き続き、質は落とさず量をこつこつ積み上げる日々を、健康に送りましょうね。

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